2S-30 15:40-16:30
建設業向け
『JRE-BIM』は、JR東日本の土木・建築含めたBIM/CIMの取組みの総称であり、子会社のJR東日本コンサルタンツと構築したプラットフォーム「BIMクラウド」を介し、設計会社、施工会社とプロジェクトに関わるデータを共有し、設計・施工から維持管理までの全体の生産性向上を目指している。実際に運用を開始しており、設計・施工関係資料を遠隔地の現場であってもパソコンやタブレットを使ってJRと設計会社・施工会社と情報共有する等、生産性を向上させている。また、点群データや3Dモデル活用を積極的に行っており、建設部門では3D測量を標準化している。
本講演では、背景と取り巻く状況、現在の取組状況の動画での説明(将来計画への活用、自動積算・配線計画ツール、線路内3D測量と現況モデル化や完成検査、フロントローディングの事例、設計・施工へのMRグラス活用、5Dモデルの実現に向けた取組、実行程に沿った3Dモデル(4D)での施工計画事例、桁架設でのBIM活用事例、遠隔地でのBIMクラウド・TV電話アプリを活用した運転保安打合せ・施工監理(立会い)、維持管理のイメージ)、CDE構築やガイドラインの将来イメージ含めた今後の展開について紹介する。
1996年JR東日本入社。東北・東京工事事務所での工事発注・監理、投資計画部・復興企画部等での大規模プロジェクトや東日本大震災での被災線区復興計画等の策定・推進勤務を経て、2017年10月より現職。
現在、建設工事に関する業務の生産性向上・働き方改革・安全マネジメント、設計・施工プロセスでのスピードアップ、業務の仕組み・ECI等の工事制度の変革を、BIM/CIMやICT技術を活用し幅広く取り組んでいる。
1981年国鉄入社、1987年JR東日本建設工事部、東京工事事務所勤務、2003年~JR東日本コンサルタンツ(株)にて、鉄道GIS、鉄道線形計画システム、トレインロケーションサービス、JR東日本アプリ、BIMクラウドなど開発・運用。2015年~国土交通省高精度測位社会プロジェクトに参画